白銀は招くよ!(西ドイツ1959)
出演=トニー・ザイラー、マルギット・ニュンケ、ギュンター・フィリップ
=アルプスの山奥の小さな村。あまりにも平和すぎて事件が起こらないために村長から駐在所の閉鎖をほのめかされた巡査たちは、「仕事がなくなってはたまらん」と盗難事件をひとつ偽装する。
調査にきた警官(トニー・ザイラー)は、ちょうど都会から遊びにきていた12人の娘たちとともに調べはじめるが、事件はやがて意外な展開を見せはじめる…=
ストーリーはどうでもよろしい。 スキーの神さまトニー・ザイラーの美しいスキーが観られれば…。
ザイラーのウェーデルンは、ウィーンの華麗なワルツのようです。
アルペンスキーの王者トニー・ザイラーは
1956年のコルティナダンペッツォ冬季オリンピックにてアルペンスキー回転・大回転・滑降の金メダルを獲得し三冠を達成。
1957年のオーストリア選手権では回転、大回転、アルペン複合の三冠に輝き、翌1958年自国で開催されたアルペンスキー世界選手権で滑降、大回転、アルペン複合と3個の金メダルを獲得。
向かうところ敵なしのぶっちぎりの強さ。
それが、1957年に映画に出演したためにアマチュア資格を問われ、22歳の若さで引退を表明。
いくつも天分を与えられた、トニー・ザイラーは俳優に転向し、歌手としても認めらられていきました。
前記した58年「黒い稲妻」、59年「白銀は招くよ!」の後、数年間で何本かの映画に出た後は、祖国オーストリアのスキー界のために尽力を尽す人生になりました。
主題曲「Ich bin der glücklichste Mensch auf der Welt:白銀は招くよ」
トニー・ザイラー(Vo) ダーク・ダックスも唄って、みんなの愛唱歌になりました。
「Ich weiss mehr als du Glaubst:私はあなたが思っている以上のことを知っている」
トニー・ザイラー(Vo)